開戦から38日 — トランプ大統領の発言と市場の全記録、ホルムズ海峡封鎖の衝撃、そして停戦交渉の行方
2026年2月28日、米国とイスラエルはイランに対する奇襲空爆を開始しました。本記事では開戦の経緯から4月6日現在までの全容を、市場データとともに時系列で解説します。
以下のタイムラインでは、主要イベントごとに原油(WTI)・S&P500・日経225・USD/JPY・ゴールドの反応を併記しています。
| 日付 | イベント | WTI | S&P500 | 日経225 | USD/JPY | Gold |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2/28 | 米・イスラエルがイラン奇襲空爆。ハメネイ師殺害 | $80→$82 (+13%) | 急落 | 急落 | 151円台 | 急騰 |
| 3/1 | ハメネイ師死亡確認。モジュタバ・ハメネイが後継 | $82台 | 続落 | 続落 | 152円台 | 上昇 |
| 3/4 | 米潜水艦がイラン軍艦IRISデナを撃沈(104名死亡) | $85台 | 下落 | 下落 | 153円台 | 上昇 |
| 3/5 | 海上保険会社が戦争リスク保険を一斉停止 | $90突破 | 大幅下落 | 大幅下落 | 155円台 | $4,000突破 |
| 3/18 | イスラエルがサウスパース・ガス田を空爆 | $100突破 | -2%超 | -3%超 | 158円台 | $4,300台 |
| 3/19 | 米軍がホルムズ海峡開放作戦を開始 | $98台 | 小反発 | 小反発 | 157円台 | 横ばい |
| 3/23 | トランプ「生産的な対話」→5日間延長 | $113→$100 | +2.1% | +3%超 | 159→155円 | 反落 |
| 3/24 | イラン製鉄所3箇所を空爆(経済基盤への攻撃開始) | $102台 | -1% | -2% | 156円台 | 上昇 |
| 3/29 | イラン国会議長が交渉を拒否 | $108台 | -1.5% | -2% | 158円台 | $4,500台 |
| 4/1 | トランプ演説「2-3週間猛攻撃する」 | $107→$111 | -1.3% | -2.38% | 160円台 | -2.6% |
| 4/3 | 米F-15がイラン領内で撃墜される | $112台 | 6,582(GF前) | 53,123 | 159円台 | $4,694 |
| 4/4 | トランプ「48時間で地獄を落とす」 | $112台維持 | 休場(GF) | — | 159円台 | $4,694 |
| 4/5 | マフシャフル石油化学コンプレックスを大規模空爆 | $112台 | 休場 | — | 159.55 | $4,694 |
| 4/6 | 期限を4/8火曜20:00ET(日本時間4/9水9:00)に延長 | $112.04 | 本日再開 | 本日 | 159.55 | $4,694 |
トランプ大統領の「停戦・交渉」発言 → 原油急落・株急反発、「攻撃継続」発言 → 原油急騰・株急落という「ウィップソー相場」が繰り返されています。3/23の-$13急落と4/1の+$4急騰が典型例です。
CNNは3月23日の記事で、トランプ大統領のイランに関する発表が「疑わしいほど市場のタイミングに合っている」と報じています。停戦期待を煽る発言の直後に原油が急落し、翌日には攻撃継続の発言で急騰する — このパターンが繰り返されています。
国際エネルギー機関(IEA)は今回のホルムズ海峡封鎖を「世界石油市場史上最大の供給途絶」と表現。世界の海上原油・LNG輸出の約20%がこの約100マイルの水路を通過しています。
トランプ大統領は期限を4月8日火曜20:00 ET(日本時間4月9日水曜9:00)に延長。パキスタン・エジプト・トルコを仲介国とする45日間の停戦案が交渉のテーブルに上がっています。
日本時間4月9日(水)午前9時が新たな期限です。この期限までに合意に達しなければ、イランの発電所・石油施設への大規模攻撃が実行される可能性があります。期限延長は今回で3度目であり、市場はトランプ大統領の言葉の信頼性を徐々に割り引き始めています。
トランプ大統領の期限延長は「交渉が進んでいる証拠」と楽観的に解釈する向きがある一方、3度目の延長は「イランが応じない証拠」とも読めます。4月8日の期限が市場の次の分水嶺です。
原油$80台への急落、S&P500の急反発(+3〜5%)、USD/JPYは円高方向(155円台)、ゴールドは利益確定売り。最も楽観的なシナリオだが、現時点では可能性は低いとされる。
原油$105-115のレンジ継続。株式市場は方向感欠如。為替はUSD/JPY 158-161で推移。最も蓋然性が高いシナリオ。
イラン発電所・石油施設への大規模攻撃。原油$130-150へ急騰。S&P500 -5%超の急落。USD/JPYは円安加速(163円台)or 日銀緊急利上げで円高。ゴールド$5,000超え。最悪シナリオだが、バンガード「リセッションのトリガー」。